友達のお母さんは英語がペラペラだ。何でも昔は英語の先生をしていたらしくて、アメリカの映画だって字幕スーパーなしで理解できるそうだ。そんな格好いい友達のお母さんは面倒見もよくて、私がその友達の家に遊びに行くと、いつも手作りのお菓子を作ってくれる。そしてうちの両親が共働きで時々遅くなると、夜ご飯をご馳走してくれることもある。私にとっては第二のお母さんのような人だ。
その友達の家がホストファミリーになったと聞いた。アメリカからホームステイにやってきた私たちと同年代の女の子を、家に住まわせているそうだ。私も英語が喋れるようになりたかったので、遊びにいかせてもらうことにした。
彼女の名前はクロエと言って、金髪で、白い肌に緑色の瞳を持つ美少女だった。びっくりするくらいエマ・ワトソンに似ている。確か一歳下と聞いていたけれど、私や友達と並ぶととても大人っぽくて、とても年下とは思えないくらい落ち着いている。彼女の言っていることは、友達のお母さんの通訳なしでは殆ど理解できなかったけれど、将来の夢がアクトレス、というのはなんとか自力で理解できた。確かに彼女みたいにかわいければ、きっと有名な女優さんになれるだろう。
トイレのタンクに水が溜まらない。 | 東京23区水道修理受付センター
私は彼女とアドレス交換を行い、パソコンで文通(?)することにした。彼女からのメールにはボーイフレンドやオシャレのことなどが並んでいて、また日本に行きたいと何度も書かれていた。日本のどこに行きたいかと尋ねると、彼女は「トイレ」と答えた。トイレ?スカイツリーやディズニーランドなど色々なところに行ったのに、トイレ?でも彼女曰く、日本のトイレはウォシュレットがついていて便座も暖かく、勝手に便座が上がったりするので「ファンタスティック」なんだそうだ。私はてっきりアメリカのトイレの方がずっと進んでいると思っていたのだけど、実際はそうでもないらしい。ちょっとだけ日本のことが誇らしくなったのだった。